「空気が読めない」「うっかりミスが多い」「落ち着きがない」
こちらのページでは、福岡市の天神にある心療内科「ちひろ心クリニック」が発達障害についてご説明しています。以下の症状の中にあてはまるものはないか、まずは確認してみましょう。
こんな症状でお悩みではありませんか
- 相手の気持ちがよくわからない、コミュニケーションが苦手
- 周囲から孤立してしまうことがある
- おっちょこちょいでそそっかしい
- 仕事でミスや忘れることが多い
- 言われたことを理解できない
- 初めて行う作業は人よりうまくできない
- ささいなことで「カッー」としたり、被害的になり易い
上記のようなつらい症状、一人で抱えていませんか。適切な診察・治療を受けることで、症状を改善させることができます。気になる症状があるなら、一度当院までご相談ください。
上記症状に関するアドバイス
相手の気持ちがよくわからない、
コミュニケーションが苦手、周囲から孤立してしまうことがある
「空気を読めない」「相手の気持ちを読むことが苦手」「人の話についていけない」ということは単にコミュニケーション能力の問題ではなく、脳機能障害の一種である発達障害の可能性があります。その場合、適切なコミュニケーション方法を訓練したり、ご自身の個性を活かせる環境に身を置いたりすることで、強みを活かし弱みを見えづらくできる可能性が高まります。生きづらさを抱えているなら、ぜひ一度ご相談ください。
- 考えられる疾患発達障害(ASD/自閉症スペクトラム)(アスペルガー症候群)
おっちょこちょいでそそっかしい、仕事でミスが多い
同じミスや忘れてしまい注意を受ける。おっちょこちょい、そそっかしい、落ち着きがない。頭の中がゴチャゴチャしている。先の見通しが立てられないなど。これらの状態は、性格の問題と混同されてしまいがちですが、発達障害(ADHD/注意欠如多動性障害)にもみられる症状です。性格の問題と区別するためにも、気になる症状があるなら医師の診断を受けられることをおすすめします。
- 考えられる疾患発達障害(ADHD/注意欠如多動性障害)
言われたことを理解できない、初めて行う作業は人よりうまくできない
子どもの頃は読み書きができない、算数ができないといったことから学習障害が発覚することがありますが、大人になると、子どもの時にみられた学習障害の症状は目立ちにくくなります。なぜなら書字や計算が苦手でも、PCやタブレット、スマートフォンを使えば障害を補うことができるからです。
それでも、「人より作業指示の飲み込みが遅い」「特定の作業が苦手で何度やっても上達しない」「暗算が出来ない」といった問題が起こり、仕事ができないというレッテルを貼られてしまう人も少なくありません。生きづらさを抱えているなら、ぜひ一度ご相談ください。
- 考えられる疾患発達障害(LD/学習障害)
病気の解説
発達障害は医学的には脳機能障害の一種です。100人に数人の割合で生じる疾患であり、けっして珍しい病気ではありません。発達障害は大きく3つに分けられます。
ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)
場の空気を読んだり相手の心情を読み取ったりすることが苦手な「社会性」、相手の発言を即時に正しく理解したり、自分の思いをわかりやすく相手に伝えることが難しい「コミュニケーション面」、場の変化に適応しづらく自分のルールに固執しやすい「こだわり」といった特徴があります。
ADHD(注意欠如多動性障害)
注意力散漫で集中できず、ミスが多く忘れっぽい「不注意」、落ち着きがない「多動性」、自分の気持ちをコントロールできず、思い付きで行動してしまう・飽きっぽい・何度も転職するなどの「衝動性」の3つの特徴があります。
LD(学習障害)
子どもの時には、聞く、話す、読む、書く、計算するといった学習の中で、特定のものの習得が著しく難しいという特徴があります。大人の場合でも、人より作業指示の飲み込みが遅い、特定の作業が苦手で何度やっても上達しない、周囲とコミュニケーションがうまく取れない、好き嫌いが極端といった特徴があります。
当院での治療方法
脳の機能障害が原因であると考えられるため、認知行動療法や森田療法、カウンセラー(臨床心理士)によるカウンセリングなども取り入れたり、注意を散らすものは職場に置かないなど環境を調整したりすることで、社会生活を送りやすくすることができます。薬以外で上手く行かない場合は、脳内の神経伝達物質の量を増やす働きがある薬剤を使った薬物療法で、症状の緩和を図ります。
ご来院いただいた後の注意点
- まず自分の生活の中で起こっている困難をしっかり理解し、そのうえで対処法を身に付けるようにしましょう。また、周囲の信頼できる人に自分の障害のことを話して、理解やサポートを得ることも重要です。