ちひろ心クリニックの職場復帰プログラム
こちらのページでは、福岡市の天神にある心療内科「ちひろ心クリニック」の職場復帰プログラムについてご説明しています。
休職している方へ
近年の薬物療法の進歩により、十分な体力の回復と精神症状の回復を待って復職することは、それほど困難なことではなくなってきています。
ただ問題となっているのは、復職しても再発してしまい、やがて再休職してしまう方が多いということです。復職後の休職は患者様が自信を失ってしまい、病状に対して負の影響を与えます。また、家族や同僚の間にも失望感が生まれてしまいます。
では、なぜ症状が改善して復職したのにもかかわらず、再休職に至ってしまう方が多いのでしょうか。その理由は、主治医の復職可能の診断と患者様の実態の間にギャップがあり、多くの場合、実際の就労に耐えうる状態ではないにもかかわらず復職してしまうからです。
再休職に至りやすいケース
ケース1:主治医が復職可能かどうかの診断をするにあたり、患者様からの症状などを自己申告いただいた情報が大きな基準となります。患者様が復職を焦るあまり、実態とかけ離れた申告をしていると実際の就労に耐えられない状態で復職してしまい、再休職となってしまうのです。
ケース2:精神科医は精神症状の改善を認めると復職可能と判断しますが、「疾患の改善=復職可能」ではありません。実際の就労に耐えられないで復帰してしまうと、再休職となってしまいます。
ケース3:「まじめで仕事熱心」「人に頼まれると断れない」「人に仕事を頼めない」「自分を責めやすい」といった思考・行動パターンの人はうつ病にかかりやすい傾向にあります。うつ病の症状が改善しても、このパターンが変わらなければ症状再燃のリスクはあります。
上記のような復職時のギャップをなくし、再休職を予防するためには、より実態を考慮した復職可能の診断および、実践的な復職のサポートが必要になります。
休養から職場復帰までの流れ
- STEP1中途半端に動かずひたすら臥床し休息をとることに徹する期間です。
- STEP2ひたすら休息をとることに次第にあきてきて心より動き出したい、何かをしたいと少しずつ動き出す時期です。
- STEP3次第に活動したい気持ちが強くなり生活を整えてゆく時期です。
- STEP4日常生活記録表を記載することにより次第に生活を整えていく時期です。
- STEP5心より職場復帰したい、就職したいと覚悟出来るようになった時です。毎週の通院が必要となる時期です。
- STEP6日常生活記録と振り返りの記録が完成し、医師より職場復帰可能と判断され、職場復帰可能診断書が出される時期です。
- STEP7職場復帰可能の診断書を会社へ提出すると、職場復帰をさせるか会社が確認します。会社が許可すれば、職場復帰訓練の段取りを会社と本人と交えて打ち合わせが行われる時期です。
- STEP8職場復帰訓練をスタートさせる時期です。
※詳しくは、一度、ご相談ください。